『鰹節』は美味しいだけではなく、栄養パワーがギッシリ詰まっています。ここでは『鰹節』の栄養・うまみ成分をご紹介しましょう。
鰹節のうまみ成分はイノシン酸という成分を中心に、30種類以上の成分が調和され成り立っています。このイノシン酸という成分は赤みの魚に豊富に含まれますが、その成分を閉じ込め、良質のカビを繰り返し付ける事で、さらに成分をギュッと凝縮させています。そのため生の鰹より、うまみ成分を多く含んでいます。
イノシン酸は日本料理を代表するうまみ3大成分(イノシン酸=鰹・グルタミン酸=昆布・グアニル酸=椎茸)と言われています。鰹節にはイノシン酸が多く含まれ、深い味わいを醸し出します。
鰹節のイノシン酸と昆布のグルタミン酸を併せることで、とても強いうまみになります。鰹節+昆布を使った料理は素材の味を引き立たせます。お醤油にもグルタミン酸が含まれているため、鰹節にお醤油を少しかけるだけでも非常に味わい深くなります。
だから炊き立ての白飯や冷奴に、花カツオをのせ、醤油を少し垂らすのは最高にうまいはずです。
製造過程で鰹の栄養をギュッと閉じ込めた鰹節は 「鰹が本来持つ栄養素」に加えて「製造過程で生成された栄養素」を持っています。
ニルアラニン,トリプトファン,メチオニン(幼児の場合はヒスチジンを加えて9種類)。これらのアミノ酸は体内で生成する事が出来ないため、食事にて摂取する必要があります。これら9種類全てを含む鰹節は良質のタンパク源です。
鰹節に含まれる脂肪分はわずか3%ですが「登山には鰹節」と言われる程、体力補給に優れています。
人間の体では作り出せない栄養素があり、それは食べ物から摂取しなければなりません。
最近注目されている、アミノ酸は20種類ほどあり、それぞれ結びついてさまざまなたんぱく質を作ります。うまみ成分として有名なグルタミン酸は、ほとんどの植物の中にあるアミノ酸です。わたくしたちの体内でも合成できるので、栄養学から言うと、あえて摂取の必要はないのです。
アミノ酸の中で8種類は人間の体内で合成する事は出来ないものが、必須アミノ酸と言われています。うまみ調味料(味の素等)は、この必須アミノ酸ではありません。自然界のうまみ「グルタミン酸」と化学合成品「うまみ調味料(L-グルタミン酸ナトリウム)」とは決定的に違うのです。
昔から日本の平均寿命は世界上位です。いろいろな理由はありますが、日本は魚を食べる国だからとの理由もあります。肉と魚ではみなさんもご存知のとおり、持っている油の質や成分がまったく違います。
そこで、生のカツオを度重なる工程によって作られる「鰹節・削り節」には一体どのような成分・栄養があるのでしょか?
下の表をご覧頂くと、生のカツオから丹精込めて作られた「鰹節・削り節」がいかに成分・栄養を凝縮されているかがお分かり頂けるのではないでしょうか。製造過程の中で、カツオパワーの濃縮を感じてください。
1) たんぱく質
カツオは魚類の中でも最も高タンパクな魚の一つです。
100g当りの含有量で比較すると、カツオ25.8g、マグロ24.3g、サバ19.8g、マイワシ19.2g、アジ18.7gとなります。
2) ビタミン類
カツオの血合部分には、魚に含まれるビタミン・ミネラル類のほとんどのものを有しています。
また、ビタミン類の中で特に多く含有しているのはB類とDです。
鰹節の消費量が全国1位の都道府県はどこかご存知でしょうか。
東京・大阪といった都市部ではなく、実は沖縄県が鰹節の消費量ダントツで全国1位なのです。なんと全国平均の約5倍でビックリ!!それに加えて、昆布・豚肉の消費量も全国1位。ところで沖縄県と言えば日本一の長寿県として有名であり、実は「食塩」の摂取量が全国平均消費量の約半分と、日本一「減塩生活」を送っている県でもあるのです。
沖縄料理の特徴は、カツオの厚削りなどをじっくりと時間をかけて取った「だし」にあります。代表的な沖縄料理であるゴーヤ・チャンプルーも味の基本は鰹節から取るダシなのです。料理に「だし」がしっかり効いていると、その「だしの旨味」の分、塩や醤油の味付けを薄くすることができ、おいしく減塩する事が出来るのです。
国産鰹節3種をブレンド。煮出す時間は2分。うどん・煮炊き物・味噌汁等、様々な料理にマッチする、便利なかつお節。
鹿児島県産鰹節使用。煮出す時間は弱火で20分。厚削りの深い旨味が沖縄料理のだしの定番。だしパック同様、濾し布入らずです。
鹿児島枕崎産枯本節をこの道50年の職人、毛利一利が丹念に削り上げたかつお節。雪の様な口どけと至福の香り。上質のかつお節をぜひ。
鹿児島県産鰹節使用。煮出す時間は弱火で20分。厚削りの深い旨味が沖縄料理のだしの定番。だしパック同様、濾し布入らずです。
鰹節職人が手間ひまかけて作った本枯節。旨みを極限まで凝縮し、本来の香りと美味しさを堪能できます。
鋼と地金を組み合わせた鍛造の鋼付きのカンナを使用し、切れ味抜群な鰹節削り器。便利な押さえ木付きで、小さくなっても安全に鰹節が削れます。
桐たんす職人と刃物職人の巧みな技で作られた「鰹節削り器」。一家に一台、末永く使える逸品です。
天日干しで旨味を凝縮。肉厚で豊富な旨味はじっくり煮出すのが旨さの極意。鰹節と合わせて旨味が7倍に。合わせだしが絶妙。
【企画・運営】
浜弥鰹節株式会社 大阪府大阪市生野区鶴橋2-5-18
TEL:06-6731-4385
FAX:06-6712-8218
MAIL:info@katsuobusi.com
浜弥鰹節株式会社のサイトをご覧いただき誠に有難う御座います。
終戦後、大阪鶴橋にて父である先代社長が鰹節・削り節を製造・販売し始めました。敗戦し国全体の活力が失われていた頃、和の心を伝えようと、小さな店舗ながら取り組んで参りました。寝る間も無い慌しい日々でしたが、お客様とのふれあいが楽しく、私達もお客様から元気と勇気を頂きました。
あれから60余年が経ち、「体と心に優しいものを食べて欲しい」、「お客様に笑顔と安心を与えていきたい」という強い信念を今もこれからも持ち続けて参ります。